それでも朝日

『広告に基準はないのか』


 朝日新聞の「声」欄に投稿したものの、採用されなかった投書が、小平・環境の会という市民団体の会報「わおん 41号」に掲載されていた。


 会員とおぼしき投稿子の訴えはこうだ。
 『4月2日の朝刊(注・朝日新聞)を見て驚いた。20面と21面の見開き全面を使った広告が掲載されている。こんなバカげた広告なぞ読む気にもなれない』として、『資源のムダ、金のムダ。金を出せば何でもできるという傲岸無礼』だと憤る。


 朝日新聞社の社会的責任を問う投稿子は、『朝日新聞として、広告の基準を設けて、このような資源の浪費は止めるべきだ』と主張。さらには、この日の朝日新聞の朝刊(全40ページ)に広告の占める割合をはじきだしたそうだ。
 結果は、『実に25面、62.5%を超えている。これも、社会の公器という新聞の役割から見て正常とは思えない』と怒りは増幅。


 一株式会社が発行する印刷物が「社会の公器」たりえるかはともかく、CM収入のみでまかなわれている民放テレビですら、放送時間に対して総CM時間は約20%以内と規定していることを考えれば、やはり朝日の広告比率は多いと言わざるを得ない(ただ、テレビが「番組内告知」というグレーゾーンを多用しているのも事実だが)。


 それはともかく、投稿をボツにされた会員の憤懣はこれだけでは終わらなかった。後日談がある。
 『この投書はボツになった。数日後、4面ぶち抜きの広告が出た。これが朝日新聞の回答だと思った』として、『今度はこちらの対応が迫られている』とコメント。
 もはや正面衝突は必至の様相だ。