なんの話?:産経新聞

『恋人から暴力、若者の半数経験 内閣府調査』


11月10日の産経新聞の記事だ。


 『若い世代の男女の約半数は、恋人から精神的暴力を含むドメスティック・バイオレンス(DV)を受けた被害経験のあることが内閣府の調査で9日、分かった』というもの。
 『調査は今年9月、インターネットを通じて16〜29歳の男女を対象に実施し、358人から有効回答があった』とのことで、『恋人から暴力の被害を受けた経験がある人は、男女とも50%に』と報じている。


 見出しと記事の前段を読むとまじっすか!? というのが第一印象だし、内閣府の調査ってことで、鵜呑みにしてしまいそうだが、よく読むと、なかなかの「トンデモ調査」のようなのだ。


 というのも、受けた暴力の内訳(複数回答)で、最も多いのが男女とも、「恋人が急に機嫌が悪くなったり、いつも気を使わされる」で、2番目が、「行動を制限される」で、以下「貸したお金を返してもらえない」などが続く。


 たしかに精神的にはつらいかもしれないが、一般的にいって、「暴力」というのだろうか。
 しかも、最多の「いつも気を使わされる」なんてのは、人間関係のキホンのひとつではないのだろうか。というか、その状況をも楽しめるのが恋愛状態で、楽しめないのがアカの他人ってことでは??


 あと、どういうわけだか、「携帯電話による被害」を受けたかと特別に質問していて、産経新聞は、『携帯電話に関する被害が目立っており』と論評している。
 が、その「被害内容」で最多のものは、「電話に出なかったり、メールにすぐ返事を出さないと怒られた」というもの。


 わたしもかなりのワルのようだ。。。