物わかりがいい:毎日新聞

『受験資格は「非喫煙者」』


 7月5日、毎日新聞の記事で、『愛知きわみ看護短期大学(愛知県一宮市)は08年度の入試から、受験資格を非喫煙者に限定することを決め』たという。


 2004年開校の同校では、当初より校内を全面禁煙にしているが、『学生が短大近くのマンションの階段でたばこを吸ってポイ捨てし、地域住民から苦情が出ていた』こともあり、受験者数の減少を心配する声も学内にあったが、『たばこをやめるように患者に言う看護師が吸うのはおかしい』と学長が説得し、実施に至ったのだとか。


 看護、保育、介護の現場は喫煙率が高く、一説では80%近いのではないかとも言われている。
 その現場をかんがみれば、同短大の決断は高く評価されてもいい。


 が、ちょっと待てよ。
 短大を受験する人って、大半は18歳なんじゃなかったっけ?
 いや、法律云々よりも、「私は喫煙者です」と名乗り出る高校生がいるのだろうか、そもそも。
 『在校生には禁煙教育を徹底させる』ともあるので、その具体的な方法や、効果のほどにこそ興味がある。


 それにしても、記者は、どうして「高校生に対する受験資格とは思えないが?」と質問しなかったのだろうか。