都立朝鮮人学校:東京新聞

(謹賀新年。今年も、ぼちぼちよろしく)


『サッカー「都立朝鮮人学校」55年に4強』


 東京新聞1月14日の朝刊で、読者から同紙に寄せられた声(おもに苦情)を紹介する「応答室だより」だ。


 『全国高校サッカーは都立三鷹高校がベスト8の大活躍でしたが、昨年大みそかの同校の初戦突破記事「第30回大会の大泉以来56大会ぶりの都立勢による白星」に、川崎市の男性から「私の出身校、東京朝鮮人学校は都立校として第33回大会で準々決勝まで進出している」』との指摘があったという(正確には準決勝)。


 どういうことかと思ったが、『戦後一時期、朝鮮戦争に絡むGHQ政策などで、都内の朝鮮学校は閉鎖、都立朝鮮人学校となり、その時代にベスト4入りを果たしています』という。
 そんな歴史があったとは、まったく知らなかった。


 が、新聞各紙も、東京新聞同様に、知ってか知らずか、「都立朝鮮人学校」を無視して、三鷹高校の準々決勝進出を都立として「初の快挙」と報道したようだ。
 かつてベルリン五輪のマラソンで優勝したソン・ギジョン選手のように、植民地化されたために、日の丸を付けて走らざるを得なかった歴史もあるが、同じく同紙が言うように、『埋もれさせてはいけない歴史』だ。


 ちなみに、全国大会ベスト4のメンバーには、総連のホ・ジョンマン副議長も含まれていたのだとか。
 在日コリアン社会におけるサッカーの浸透度を物語る逸話ではないだろうか。