ファンタジー:東京新聞
『反響』
6月17日、東京新聞のテレビ・ラジオ番組に限定した投稿欄に、こんな声があった。
横浜市の男性からで、NHK「おはよう日本」でのハプニングを報告している。
いわく、『午前5時にスイッチを入れると、目に飛び込んできたのが何と男性アナウンサーの大あくび。「失礼しました」と言ってはいたが、ニュースを読むアナの大あくびなんて初めて見た』として、『同局職員の不祥事が続く折、つい”綱紀の緩み”と結び付けてしまった』という。
すごいよね、こんな「放送事故」、ちょっとない。いや、わたしは人生でいちども見たことがないし、この男性も69年生きてきて初の体験だったようだ。
綱紀うんぬんはともかく、わたしなら、「ええもん見た」といったところだろうか。
しかし、この話、後日談がある。
19日の同欄に、NHK広報局名義で、こんな釈明があったのだ。
いわく、『大あくびをしたとのご指摘について説明させていただきます。放送にあたり、きちんと発声できるよう、アナは画面に映っていない時などに口を大きく動かすなどしており、森本健成アナのそうした動作の一部が映ってしまいました』とのことで、『あくびではありません』としている。
事情を聞いてしまうと、なーんだ、というか、なんとなくファンタジーが霧散してしまったような気になったのはわたしだけだろうか。