かき捨て:読売新聞
『俺の股間はかゆい』
いきなり、そんなことを言われて、びっくりしない人はないだろう。
そういう意味で、5月20日、日曜の朝に食卓で読売新聞を開いた人は、口にしたコーヒーを噴き出さなかったかと心配する。
これは、虫さされ薬「ムヒ」で知られる薬品メーカー、池田模範堂が同紙のテレビ面に出した、かなり大きな広告(全3段)だ。
百聞は一見にしかず、↓とくとご覧あれ。
すごいでしょ?
今のところ、読売でしか見ていないが、他紙にもどんどん「侵食」していくのであろうか。
テレビ面というのは、東京新聞や日経をのぞいて、多くが最終面にあることから、その広告費は紙面の中でもっとも高額になっている。
朝日や読売の全国版に出した場合、800万円ほどもする(制作費別)。
高給取り揃いの新聞社ゆえ、新聞記者0.5人分の年収に匹敵する額が懐に入るなら、多少の「恥」はかき捨て(テレビ面にもっとも多く登場する広告がヒサヤ大黒堂であることは周知の事実)なのだろうが、いくらなんでも『俺の股間はかゆい』を拒否することはできなかったのだろうか。
いや、これぞ、まさに「掻き」捨てとか??
【追伸】 私がこれまで見た新聞広告でいちばん目をむいたのは、あるスポーツ紙(スポニチと記憶しているが)に出ていた精力剤のキャッチコピーで、『燃える たぎる はちきれる!』というもの。
「はちきれたらアカンやろ!」と一人でツッコミを入れた記憶がある(ちなみに、「はちきれる」の広辞苑の説明もすごい=『中身がいっぱいになって、表面が裂け切れる。』ことだって…)。