チェキラ!:朝日新聞

『ブランドも5年落ちじゃ…』


 4月2日、朝日新聞の夕刊。
 今月からはじまった「Be evening」の中の1コーナー『女はここを見ている』の第1回(?)だ。


 語るのは、衆院議員の片山さつきさん。
 『私は男性のスーツをまず見ます』という、その理由は、『財務省、国政と男性の中で働いてきた経験上、スーツの着こなしで、その人の仕事ぶりがわかるようにな』ったからだとか。


 『上着にしわがよっていたり、ズボンがプレスされていなかったりすると、その人は家庭でもぞんざいに扱われているように思われます』という片山先生、1990年に再婚してから、『夫のズボンは結婚以来17年間、私がプレスしています』だって。
 夫はなんとか社のCEOをなさっているというから、イワシの頭も信心ということか。


 それでも、『最近はあまりに忙しくなったので、「なんで私がやるって言ってしまったのかな…」と、ちょっとだけ後悔することもあります』というからには、その後悔を夫に伝えた方がいいのではと、おせっかいなことを考えてしまう。
 それにつけても、『もう一つ、スーツ姿で気になるのがネクタイです。5年落ちの高級ブランドのネクタイを締めている人を見ると、がっくりしてしまいます。』とのご見識には、なにをかいわんやだ。


 『いかにもお土産でいただいたものをブランド品というだけで身につけている人には、自分自身と相手に与える信頼感を表現しようという気概が感じられません』って、あんた、他人のネクタイが「5年落ち」だなんてことが分かること、さらには、その人や状況に合ってるかどうかではなく、「5年落ち」だからダメという時点で、そのお土産ネクタイおやじと同じ穴のムジナではないのか。
 こういうのを美しい日本語では、自家撞着というのでは?


PS ところで、その片山先生の隣で革ジャン+ジーンズ+巨大バックルのベルトできめている姜尚中センセイのお姿はなかなかのレアもの。この「Be」なる新企画、しばらくチェキラ!?