古田新@ぼくの魔法使い:毎日新聞

(花粉症がやや鎮静化して復活、かな?)
『恋したい』


 3月12日、毎日新聞の夕刊だ。


 『付き合って半年になる彼がいます。最初は(中略)定期的にデートしていました』という31歳の女性が、『最近はこちらが誘っても応じてくれず、代わりにメールが頻繁に来るので、相手の気持ちが見えず苦しんでいます』との相談をしている。
 『過去にデートした相手とも、1回で終わったり自然消滅したり、関係が続きませんでした』とのことで、『今の相手を心から好きなので、一緒にやっていけるよう、自分が変わりたいです』と切実だ。


 いや、あんただけが変わらんでも、と言ってあげたいところだが、フジテレビの栗原美和子さんは、『相手と同じ温度に下げてみましょう。付き合い始めが100度ならば、ぬるめのお風呂の39度ぐらいに下げてみては?』などのアドバイスを送っている。
 それはそれでひとつの考え方だろう。


 が、その人生相談に添えられた(と表現するには語弊があるぐらいに大きなスペースを使っているのだが)『漫画回答』は、いったいなんなのだろう。
 柴門ふみ作の漫画とも呼べない「回答」には、こうある。
 『男の人から「又会いたい」と思われる女性を目指しましょう。<話題が豊富で楽しい><ボクの話を聞いてくれる>このワザを持っていれば容姿にかかわらず男の人は寄って来ます。』と言うのだが、この31歳女性は、不特定多数の男性に寄って来てほしいとは言ってないし、自分の容姿にその理由を求めてもいない。
 が、すでに目が点になっている私(と相談者?)にたたみかかけるように、「回答」はこう続く。
 『あと料理が上手でフェミニンなスカートをはけば男は大喜び。オスは単純な生き物。男女関係にもスキルは必要です。』と。
 ちなみに、「オス」の部分は、ご丁寧にも「○に↑」のマークで表現。
 で、『料理好きだけではダメかも…』の嘆き節で最後を締める!



 あのさ、だれ一人、「料理が得意なのに、男の人が振り向いてくれません」とは相談してないんだけど。
 それなら、フェミニンなスカートどころじゃなく、「(「ぼくの魔法使い」における古田新なみの)裸エプロンで、男なんざイチコロです」ぐらいの方が分かりやすいではないのか。


 どっちにしても、思春期の男女には決して読ませたくない類いの人生相談だ。