備忘録:読売新聞

『凛子さん残念』


 読売新聞の2月26日夕刊だ。


 第79回米アカデミー賞において、『助演女優賞には、「バベル」の菊池凛子さん(26)が日本人女優として49年ぶりにノミネートされていたが、受賞は逃した』という記事。
 彼女の演技を一度も見たことがないので、残念とも思わないのだけれど、ライバル視されていたジェニファー・ハドソンが同賞を受賞したことは、「ドリーム・ガールズ」での熱演をつい先日に見たこともあって、「おめでとう」と言いたい。
 それはともかく。
 各紙の見出しに「色」があって、おもしろかった。


<凛子さん派>
 『凛子さん残念』(読売=1面ほか・写真あり)
 『凛子さん受賞逃す』(毎日=1面ほか・写真あり)
 『凛子、賞逃しても晴々』(産経=27日朝刊=1面ほか・写真あり)


<菊池さん派>
 『菊池さん、受賞逃す』(朝日=社会面のみ・写真なし)
 『菊池さん受賞逃す』(東京=社会面のみ・写真あり)


 ということで、3社が「凛子さん」で、2社が「菊池さん」。
 「凛子さん」派は、それぞれ写真入りで、1面に記事がある。それに対して、「菊池さん」派の2紙は扱いが小さく社会面のみだ。
 「凛子さん」との言葉には、“我らの代表”といった親近感が演出されているように思えるが、産経の「凛子」との呼び捨ては、どうなんだろう?
 なんだか、有名人を自分の姪っ子かなにかと勘違いしてるオヤジ臭がする。
 自分もオヤジだから自戒の念を込めて記しておきたい。