諸行無常:毎日新聞

『バンド「ペニシリン」に賠償命令』


 2月24日、毎日新聞の記事だ。


 『アニメ主題歌などで人気を集めたビジュアル系バンド「ペニシリン」のメンバー4人とマネージャーらを相手取り、「事務所移籍の際に楽器などを無断で持ち出した」として、元の所属事務所が約2300万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は23日、約230万円の支払いを命じた』というもの。
 バンド側が負けはしたものの、購入価格から算定した賠償額の10分の1に減額されており、ほぼ両損といったところだろうか。


 しかし気になるのは、その減額理由。


 『鯉沼聡裁判官は判決で「現在のバンドは人気がなく、物品は、マニアの間でも高額で売れるとは考えにくい」と指摘』したそうで、記事を読み返してみると、確かに過去形で『人気を集めた』とある。
 すでに解散しているのかと思い、ヤフーで検索してみると、ちゃんと今も活動しているようだ。
 となると、メンバー的には、あるいは現所属事務所的には、承服しかねる「勝ち方」なのかしら。


 人気商売というのは、じつにたいへんな仕事だ。