まさか:朝日新聞
朝日だけじゃないが、1月27日の朝刊、それも社会面の広告は、どれも読み応えがあった。
たとえば、『米国産ワイン「レッドウッド・クリーク」のうち記載の対象商品につき、(中略)微小のガラス片が混入したものが出荷された可能性があります』というサントリー株式会社。
たとえば、『洗濯乾燥機の点検はお済みでしょうか? 発火のおそれがあり、点検・修理を行っています』という三洋電機株式会社。
たとえば、『原材料の一部に使用しているチョコレートの賞味期限が切れていた』という、ディズニーシーなどを運営する株式会社オリエンタルランド。
たとえば…って、くどい!
とっても小さな活字によるお詫びやお知らせが計9つ並び、それ以外の広告は、端っこにコンサート告知が2つあるのみ。
で、その上の記事を見てみると、『三洋洗濯機 家まで燃えケガ』とか、『サントリーがワイン回収へ』、『期限切れ原料クッキー販売 ディズニーシー』といった見出しが並んでいる。
もちろん人命にかかわることもあるだろうから、一刻も早い対応が必要なんだろうし、そもそも企業が公表した”事件”を記事にしているのだから、同じ日に「報道」と「お詫び」があってもおかしくはない。
が、こうも手際がよいと、なんだかシラけてしまう。
「わが社の不正や欠陥を報道しないなら、おたくの新聞にはお詫び広告を出せませんな」、なーんて倒錯した世界もあったりして…。
まさか、ね。