平気で略語:産経新聞

『「I don't know」→「idk」答案に平気でメール略語』

 産経新聞、12月25日の記事だ。

 アメリカ合州国の新聞「USA TODAY」からの引用として、『「speak」を「spk」、「I don't know」を「idk」、「before」を「b4」など、携帯電話メールの略語が、米国の学校の作文やテストの答案用紙に目立ってきた』という。
 ある高校教師は『「略語でのコミュニケーションがあまりにも一般的になり、生徒に略語がテストの解答に不適切という発想がない」と指摘』していて、実際、ある生徒は、『「学校への提出物に”idk”と書くと赤線を引かれるが、意味が合っているのに注意されるなんて」』と、納得のいかない様子のコメントを寄せている。

 ただ、『ニュージーランドでは今年から大学入試センター試験の答案で「to」を「2(ツー)」などとした一般的な略語は減点対象としない方針』だとか。
 英語を母語としない私からすると「don't」も「do not」の略語ではないのかと突っ込みたくもなるが、いちばんの突っ込みどころは、高校生らの心理を「平気で」と決め付けている産経新聞のタイトル。
 『「I don't know」→「idk」答案にもメール略語』のタイトルの方が、しっくりくると思うが、保守思想を重んじる同紙としては、ひとこと言っておきたかったんだろうか。