人魚の死:東京新聞

『”人魚”の死めぐり激論』

 12月24日、クリスマスイブの東京新聞の記事だ。

 『下半身がうろこ状で、足も一本しかない新生児が今月下旬、中国湖南省の病院で生後38日で亡くなった』という上海発の、小さな扱いだけれど気になるニュース。
 『「人魚宝宝」と呼ばれた男児は11月上旬、病院のホールに捨てられているのが見つかった』とのことで、『臓器の一部がないほか、心肺機能も極度に弱く、二度の手術を行ったが、最後は心臓衰弱で死亡した』という。

 これだけだと、ナゾというか、奇妙な事件だけれど、この男の子を担当していた医師が、その病状をブログで公開していたのだとか。
 『医師は地元紙に「これだけ重度の子が生きた毎日は奇跡だった。医学の進歩に貢献した」と話している』そうなんだけど、どこまで真摯な姿勢で公開したのかは分からない。

 そして、案の定というか、ブログは”炎上”。さまざまな書き込みが殺到したという。
 たとえば、「早く安楽死させてあげるべきだった」とか「こうした子どもを出さないよう、結婚時の身体検査を厳格にすべきだ」といった書き込みがあった。
 その主張の是非はともかく、ブログが炎上するときって、国境を超えて似たような雰囲気になるんだなあと、妙に感心したしだい。
 特に後者のような善人ぶったファシスト(というか国家に管理されたい人)って、どこにでもいるよね!