不良中学生:日刊スポーツ

『中2女子が教諭の腕にかみつき逮捕』


 日刊スポーツ12月13日の記事だ。


 『岐阜県警多治見署は13日、瑞浪市立瑞浪中学校で、女性教諭の左腕にかみつき、けがをさせたとして、傷害の現行犯で同中学2年の女子生徒(14)を逮捕した』

 この中学では、10月にいじめを苦にして同じ2年生が自殺したのに、校長らが「いじめじゃない」とか言って騒ぎになっていたので、先生にかみついただけでも、こんなニュースになるのだろう。


 それはともかく、この生徒。


 『調べでは、生徒は授業中の午後2時半ごろ、廊下で消火器を噴射しようとして数人の教諭に取り押さえられ、注意されていた際、女性教諭(56)にかみつき、負傷させた疑い』


 で、


 『生徒は午前中から授業を受けず、校内をぶらついていたという』


 と記事は締めくくられている。


 いたよな〜、こんな生徒。わが母校でも。授業にはまったくついていけないし、学校なんてくだらないと思ってるのだけど、ほかには行く場所もない、そんな農村地帯の中学校の話し。

 「午後2時半ごろ、廊下で消火器を噴射しようとして」というのだから、午前中からトータル5時間ほども(たぶん教師からも生徒からも)シカトされてりゃ、消火器でもいじるわな。


 が、翌14日の朝日新聞『少女、姉になりすましAV出演』(都内の女子中学生が、20歳の姉の住基カードを取得して金ほしさにアダルトビデオに出演。AV制作会社にこの中学生を紹介した男が逮捕されたという事件)と比べて、どうなんだろうか。


 行くあてのある中学生、ない中学生。区役所まで行って住基カードを取得した前者は被害者となり、56歳の女教師の腕に歯型をつけた後者は逮捕。

 これもひとつの「格差社会」なんだろうか。