腑に落ちる?:読売新聞

(突然の復活です。これからもよろしく)


『ガソリン150円時代』


11月1日、読売新聞の夕刊だ。


 『全国各地のガソリンスタンドで1日、ガソリンや灯油など石油製品の店頭価格が大幅に値上がりし、首都圏では、看板でレギュラーガソリン1リットル=150円を超す価格を掲げるガソリンスタンドが次々と登場した』というもので、全国平均の店頭価格でも、『8月に記録した過去最高を月内に更新するのは確実だ』とのこと。


 そして、この1面の記事の隣には、こんな記事が同等のサイズで掲載されている。
 『NY原油急騰96ドル台』との見出しで、『ニューヨーク商業取引所の原油先物相場が10月31日、米追加利下げなどを受けて急騰し、史上初めて1バレル=96ドル台をつけた』と伝えている。
 なるほど、ガソリンの価格が上がっているのは、原油が高くなっているからかとも思うが、なんだか腑に落ちない。


 というのも、原油価格は、この5年でほぼ5倍になっているのに、ガソリン価格は、1.5倍にしかなっていないからだ。
 米軍がイラクを攻撃する1年前の2002年3月の原油価格は、1バレル=20.4ドル。現在は、その約5倍。しかし、02年3月のガソリンの平均価格は100円で、この間に1.5倍ほどにしかなっていない。
 ガソリン1リットルには、50円以上の課税がされているそうなので、その分を差し引いても、ほぼ2倍にしかなっていない計算だ。


 ということは、5年前まではガソリン会社などがすごく儲けていたのか、あるいは近い将来にガソリン価格は1リットル=300円になるのだろうか。
 原油はあくまでもガソリンの原材料だから、原材料価格の値上がり幅と同じ比率で小売価格が変動するわけではないのだろうけれど、なんだか腑に落ちない。。。